Wand of Fortune



PS2 通常版
PS2 限定版

基本情報
発売日 2009/6/25(PS2)
2010/6/10(PSP)
ジャンル 恋と魔法の学園AVG
発売元 オトメイト
対象 CERO:B(12才以上対象)
ハード PS2、PSP
作画 薄葉カゲロー
出演 櫻井孝宏、鈴木千尋、柿原徹也、高橋広樹、
鈴村健一、入野自由、他

パラメータ
ストーリー
グラフィック
システム
ボリューム
難易度
キャラクター
糖度
手間・面倒くささ


 ファンタジー系学園モノ。ギャグ要素が強いのでラブコメっぽいです。
主人公の年齢や発生するイベントは高校生っぽいですが、
キャラの年齢に幅があったり好きな科目を取るシステムは大学風ですね(笑)
この頃に発売されたオトメイト作品では珍しい、作業があるタイプのゲームです。
2009年以降は読み進めて選択肢を選ぶノベルゲームが主流になってきましたが、
本品は目的キャラに通い詰めたり、必要な能力値を上げたりする必要があります。
ただ難易度がかなり低いので、慣れてないと周回プレイがめんどくさいです。

 この作品の一番良い所は主人公を含めキャラクター同士の掛け合いが多いところです!
乙女ゲームというジャンルから攻略キャラ同士の絡みが殆ど無い作品が多いのですが、
ワンドは何かのイベントのたびに他キャラも出てくるので嬉しいですね。
問題児、常識人、ネタキャラなど役割分担されているので見ていて楽しいです。
主人公はドジっ子天然系の子です。個性が強いのでちょっと好みが分かれそうですね…
攻略対象は年下からアダルトまでいるので、イベントによっては学園モノの域を超えます(笑)
世界観やファンタジーとしての設定はオリジナルの割にはしっかりしていると思います。
しかし凝った設定の割に展開は学園モノの王道みたいなのも多いですね。
キャラクターも見た目と中身にギャップのある個性的なキャラが多いので、
色んな意味でインパクトの強い作品です(笑)

 機能面はクイックセーブ&ロードやバックログ機能が充実していて快適でした。
セーブ数が12個までなのが、少し少ない気がしましたが他は特に問題ないかと。
OPがプロローブ中にあり、周回プレイ時はカットできるなど斬新システムが良かったです。

 残念だったのはゲーム性です。
1日単位で勉強したり目的キャラのもとに通ったりして、半年間で主人公の能力を規定以上に
する必要があるのですが、のんびりやっても4ヶ月位で終わるので、後半が暇になります。
むしろ休日イベントをコンプするのに数周かかるので、
攻略対象を落とすよりそっちに集中していました(笑)
各キャラENDが二種類と、全体ENDがあるので周回プレイはかなり大変です。
アイテムも2人目以降から引き継げるのでキャラを重ねるごとに楽になります。

 この作業さえ目をつぶれば良作だと思います。
グラフィックは薄葉カゲローさんが担当しており、萌ポイントを抑えた美味しい絵が多いです(爆)
ファンタジーということもありカラフルですが、パステル調なので目に痛い感じではありません。
キャラは全体的に細めです。主人公の目線が低いのかPSP版では頭が切れているキャラもいました。
主人公は細身の割にかなり食べる子で、そのせいか食に関するイベントが多い気がしました(笑)
糖度はそこまで高くないです、少女漫画くらいですかね。
基本的に全日程の殆どをのほほんと過ごしますが、最終試験だけはシリアスです。
ちなみにPSP版からスチルコメント機能がつきました。
各キャラが自分のスチルを第三者視点で見て語ってくれるのですが、
そのときのどのような心境だったか聞けるので、良い機能だと思います。

 最後に…ドラマCDの宣伝です(笑)
先にも書きましたがワンドはキャラ同士の絡みが面白いのでドラマCDも面白かったです!
ゲーム本編と同じかそれ以上に笑える仕上がりでしたので、こちらにリンクを貼らせていただきます。

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