十鬼の絆



基本情報
発売日 2012/7/19
ジャンル 女性向け恋愛AVG
発売元 オトメイト
対象 CERO:B(12才以上対象)
ハード PSP
作画 キャラクターデザイン:miko
出演 伊藤健太郎、神谷浩史、乃村健次、
日野聡、岡本信彦、立花慎之介、
入野自由、他

パラメータ
ストーリー
グラフィック
システム
ボリューム
難易度
キャラクター
糖度
手間・面倒くささ


 戦国時代を生きた鬼たちの物語。
タイトルは十鬼の絆ですが、鬼と人間との絆の部分が強く描かれてるので、
十鬼と大名の絆といった感じでした(笑)
もうちょっと鬼の一族として隠れ住むあたりを掘り下げてほしかったなぁと。
その辺はファンディスク用のネタですかね(;´∀`)
ちなみに鬼の設定は薄桜鬼と通じるものがあるので、薄桜鬼をやったことある人は
より楽しめると思いますよ!

 主人公は古き鬼の一族の頭領、非常に礼儀正しくて口調も頭も硬い感じですね(笑)
人間は下劣で極悪非道な生物だという固定観念を持っていますが、基本素直で良い子です。
攻略キャラも全員鬼の一族の頭領です。
みんな一族のことを第一に考えるので恋愛部分はホント少なかったです(;´Д`)
やり終わると理由がわかりますが、キャラの立場や展開がみんな似たりよったりなので、
もう少しバリエーションが欲しかったですね。
糖度としては、秦が比較的高め、逆に千耶はファンタの果汁並に少なかったです\(^o^)/
サブキャラで出てくる八千代と秀コンビも攻略したかったです。

 展開は史実に沿ったお話なのでどのルートもほぼ同じ。
一週目は結構時間がかかりましたが、二周目以降はかなり短時間で出来ました。
関ヶ原の歴史について、図を用いてわかりやすく説明してくれるので勉強になります(爆)
おまけで、その地に縁のあるキャラが各地の大名の説明をしてくれるので、
歴史教材を乙女ゲームにしたって感じでした。
もう少し萌える展開を織りまぜて欲しかったですね。

 機能面では、一度読んだ所は次の選択肢まで一気に飛ばせる機能が非常に便利。
軌跡も樹形図になってるのでBAD ENDやスチル回収も楽。
ボリュームもそんなないので動きもスムーズでした。
欲を言えばこのボリュームならCGコメント機能を付けて欲しかったかな。
余談ですが、この作品は鬼灯(ほおずき)をモチーフにしてるみたいで、
タイトルロゴのデザインにも使われています。
設定画面のコマンド選択も鬼灯アイコンと凝っていてお洒落なんですが、
作中で鬼灯にまつわるお話は特に出てきませんでした(;・∀・)

 グラフィッカーは猛獣シリーズでお馴染みのmikoさん。
薄桜鬼シリーズの原画:カズキヨネさんとはまた違った甘い雰囲気の絵を描かれる方です。
衣装デザインと色使いが綺麗でした。
主題歌(黒崎真音さん)も作品の雰囲気にぴったりでお気に入りです。

 題材や設定はすごくよかったのに、今ひとつ生かしきれないのが残念です。
薄桜鬼の原点を目指したようですが、かえって融通が利かなくなってしまった気がします。
オトメイト作品の中では佳作といったところですかね。
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