十三支演義〜偃月三国伝〜
基本情報 |
発売日 |
2012/5/24
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ジャンル |
女性向け恋愛AVG |
発売元 |
オトメイト |
対象 |
C(15才以上対象) |
ハード |
PSP |
作画 |
悌太 |
出演 |
石田彰、岡本信彦、鈴村健一
鳥海浩輔、鈴木達央、遊佐浩二 他
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パラメータ |
ストーリー |
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グラフィック |
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システム |
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ボリューム |
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難易度 |
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キャラクター |
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糖度 |
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手間・面倒くささ |
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三国志を元にした長編作品。
タイトルにもある”十三支(じゅうざ)”というオリジナル部分が物語の主軸なので、
三国志を全く知らない人でも楽しめると思います。
人物名や時代の流れは本家の三国志に沿って作られているみたいなので、
中国史を専攻している方は派生作品と割り切って楽しみましょう(;^ω^)
主人公の関羽は十三支と呼ばれる猫族の女の子なので。
先に書いたとおり主人公は人間ではなく、幽州の奥地に隠れ住む猫族の女の子です。
そんな関羽たちが猫族の里が人間に侵略を受け、
黄巾の乱への関与をきっかけに三国時代の戦乱に巻き込まれていきます。
主人公が人間ではないので、様々な人間の醜さや愚かさ、逆に情の深さに触れる
描写が丁寧に描かれています。
そのため、結果的に人間サイドのキャラのほうが魅力的に見える気がします←
もう少し猫族サイドにも大人っぽいキャラが欲しかったですね(笑)
猫族の設定はしっかりしていたので、史実に上手く溶け込んでいると思いました。
ストーリーは三国志がテーマなので侵略戦争の繰り返しなので、シリアスな展開が多めです。
なにより主人公の武力が非常に高く、主人公の行動で一つで国単位の勢力が動くくらい
周囲への影響力が大きいため、常に重要な決断を迫られることになります。
所々に笑える展開があったあり、後半は糖度の高い雰囲気になったりしますが、
物語の大半が戦なので甘い展開は少ないですね。
また、ほとんどのキャラにBAD ENDがありますが、趙雲と曹操のBADは一押し!
…すみませんBAD好きなので←
1週目は長いと感じるかもしれませんが2週目からは歴史の大まかな流れがつかめるので、
ある程度サクサク進みます。
三国志なのでしょうがないですが、もう少し登場人物をカットしても良かったと思います←
システムはいつも通りのオトメイト作品の機能に加え、戦闘モードみたいなのがありますが…
はっきり言って全くいらなかったと思います\(^o^)/
ミニゲーム風な選択肢にしたかったのでしょうが…重要なところで出てくるのでめんどくさいです。
似たような文章でも別キャラ√だと既読スキップできないので、オトメイト作品にしては
珍しくシステム面で不満が募りました。
OP映像と曲は非常に綺麗です。動画のような動く絵で、流れるような音楽に合っていました。
原画担当は悌太さん。
私は今作で初めて知った方でしたが、作品に合った優しいタッチと色使いの絵を描かれます。
特に表情の表現と衣装デザインが素敵でした!!
立ち絵はゲーム画面ではバストアップのみですが、公式サイトで確認したところ
足元までデザイン設定があるんで、全身を見る機能が欲しかったですね。
この作品の見所の一つに、声優陣が非常に豪華なところがあります。
主だったサブキャラに
浪川大輔さん、平川大輔さん、杉田智和さん、藤原啓治さん、
代永翼さん、勝杏里さん、伊藤健太郎さんがいらっしゃいます。
ちなみに
最初の三人のキャラにはサブキャラENDがあります。
豪華なのはいいことですが、メインキャラが霞んでいる気がしますね…
逆に、モブの声優さんの使い回し、棒読みっぽいセリフが目立ちました。
某√のラスボスは声を付けたことにより緊迫した雰囲気が台無しになったように思います。
良作だけに所々悔しい点が目立ちましたヽ(´o`;
続編の発表や舞台化への展開があるだけに、全体的に見れば壮大で素晴らしい作品です。
中国史ロマンというのでしょうか、私は雰囲気に惹かれて手にとりました。
歴史モノファンタジー好きな方に特にオススメです!!