ハートの国のアリス


Win版 /PSP版

↓リメイク&ボリュームアップ版。詳細は後述。
アニバーサリーの国のアリス Win版 /PSP版
新装版 ハートの国のアリス 通常版 /豪華版

基本情報
発売日 2007/2/14(Win)
2008/9/18(PS2)
2009/7/30(PSP)
ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム
発売元 QuinRose(Win)
プロトタイプ(PS2、PSP)
対象 Win→CERO:A(全年齢)
PS2/PSP→CERO:C(15才以上対象)
ハード Win、PS2、PSP
作画 QuinRose
新装版:藤丸豆ノ介
出演 小西克幸、最上嗣生、福山潤、甲斐田裕子、
宮田幸季、平川大輔、杉山紀彰、堀内賢雄、
子安武人、杉田智和、他

パラメータ
ストーリー
グラフィック
システム
ボリューム
難易度
キャラクター
糖度
手間・面倒くささ


 ルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』を題材としたお話ですが、
主人公が行き着く先はハートの国。
登場人物は原作とほぼ同じですが動物は高確率で擬人化しています(笑)
本作オリジナルのキャラ設定が多いので、原作のイメージを壊したくないという方は
ご注意ください。
逆にキャラクターや世界観の設定は凝っているので、本作から不思議の国のアリスという作品が
好きになれると思いますよ!
 
  主人公は乙女ゲームには珍しい根暗で自分に自信がなく、ネガティブ思考な女の子。
攻略キャラは10人(双子は1人扱い)と充実しており、サブキャラ含めフルボイス仕様です。
END数はキャラによって異なり、共通BAD ENDも複数あります。
先にも書きましたがみんな個性的で、全体的に積極的なキャラが多いですね。
登場人物の年齢設定はありませんが、主人公より年上キャラの比率が高く、
そのため大人のブラックジョークや、やんわりとですが性的描写もあります(笑)

 攻略キャラが多くENDの種類も複数あるので、作品のボリューム自体はかなりあります。
本作はターン数固定の訪問式なので、一定条件を一定期間までに行うことでイベントが発生します。
ノベルゲームとは異なり考えながら進める必要があるので、攻略サイトを参考して進めましょう。
またQuin Rose作品に共通した特徴ですが、主人公の心理描写が多く文章がダラダラと長いです。
文章はラノベみたいな感じですがくどいので、もう少しすっきりと書いて欲しかったですね(´Д`;)
特にプロローグやエンディングの文章が特に長いですが、関係の変化や心理描写の表現は
丁寧に書かれており、甘い展開が多いです。

 システムは巻き戻しと高速スキップ機能が便利です。
時間帯や拾えるアイテムがランダムなので巻き戻し機能が非常に重宝します。
逆に、他メーカーによくあるアイキャッチ機能や正確な好感度、ターン数などは確認できないので、
イベントの発生など条件を満たしているかどうかわかりづらかった記憶があります。
オープニング曲は、歌っているグループはよくわかりませんが歌も曲も乙女ゲームの中では
レベルが高いと思います。曲はフルで使用しており、画像も曲とよくあっています。

 スチル数は似たようなのや使い回しが目立ちますが、それを差し引いても多いですね。
絵のレベルは正直高くないです…二次創作のような雰囲気で目が痛くなるような色使いです。
最初は少し抵抗がありましたが、やっているうちに慣れました。
PC版からPS2版に移植した際にスチルが追加されたようですが、その分立ち絵とスチルの差が目立ちます。
さらにアニバーサリー版では全スチルを描き直し、新装版ではキャラクターデザインが統一され、
絵柄や色の塗りが大きく変わっています。
またストーリー構成が一般的な乙女ゲーム風の読み進めていく式になりました。
正直こんなに何度もリメイク&移植する必要があったのか疑問ですが、初めてプレイする方は
絵とストーリー構成で選んでみてください。
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