薄桜鬼 新選組奇譚



ポータブル 通常版 /限定版
DS 通常版 /限定版
巡想録(PS3版) 通常版 /限定版※内容は本編+随想録になります
3DS 通常版 /限定版
鏡花録(Vita版) /オトメイトスペシャルパック

基本情報
発売日 2008/9/18(PS2版)
2009/8/27(PSP版)
2010/3/18(DS版)
2010/6/17(PS3版)
2011/11/24(3DS版)
2013/12/19(PS Vita)
2014/3/6(iOS & Android)
ジャンル 女性向け恋愛AVG
発売元 オトメイト
対象 C(15才以上対象)
ハード PS2、PSP、DS、PS3、3DS、PSVita、
iOS & Android
作画 カズキヨネ
出演 三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、
吉野裕行、遊佐浩二、津田健次郎、他

パラメータ
ストーリー
グラフィック
システム
ボリューム
難易度
キャラクター
糖度
手間・面倒くささ


 新選組を題材にした和風ファンタジーゲーム。
幕末の歴史には強くなかったのですが、この作品から新選組のことが大好きになりました。
ストーリーの大筋は史実に沿っていますが、ファンタジー要素も盛り込まれており、
そこがこの作品の根幹とも言えます。
江戸に住む主人公は、行方不明になった父を探し京都へ訪れ、新選組と出会うことになります。
戦う系の主人公ではありませんが、素直で気丈な子で、
新選組にお世話になっているうちに、彼らの秘密を知り、
激動の時代を駆け抜ける彼らに惹かれるようになります。
CeroがC(15歳以上)なので流血表現、死ネタなどは出てきますが、
和風ファンタジー作品の中ではトップレベルの作品だと思います。

 この作品の見所の一つは絵とキャラクターだと思います。
絵師は、オトメイト作品だと緋色の欠片シリーズを担当しているカズキヨネさんです。
特に着物の柄や和小物、刀、髪の毛(髷)などをとても綺麗に描かれる方で、
ヨネさん無くしてこの作品はできなかったのではないかと思うほどです。
個人的には他にも生々しい血しぶきやムキムキの筋肉がお気に入りポイントです(笑)
登場人物に明確な年齢設定はありませんが、主人公に対し全体的に年上のようですね。
隠しキャラは別ですが、どのキャラも剣士としての志を胸に秘めて、
自分の信じる道を突き進む生き方を目指し剣を振るっています。
各々が自分の信念に正直に生きる姿がとても魅力的でした(*´д`*)

 システムはクイックセーブ&ロードと巻き戻し機能が付いており快適です。
またスチル数も多く、フルボイス仕様。
立ち絵の種類や表情も多く、サウンド・効果音も◎
声優さんも演技力はもちろん、キャラと声が合っており、作品全体の雰囲気が統一されて
素晴らしい仕上がりだと思います。
OPはオトメイト作品らしいキャラ紹介を兼ねた美しい仕上がりになっています。
歌を担当されているのは吉岡亜衣加さん。高音を力強く歌われる方でした。
薄桜鬼の本編は様々なハードに移植されていますが、その度に新しい曲を歌ってくれています。
薄桜鬼という作品にはヨネさんの絵と吉岡さんの歌無くし成り立ちませんね(笑)

 ストーリーの長さはキャラによって若干差がありますが、長すぎることはないと思います。
股掛けプレイはできませんが、既読スキップが高速でできるので繰り返しプレイはやり易いです。
選択肢もそれほど多くないので難易度は低めかと。
ENDの種類は各キャラ基本一つですが、スチル付きのBAD ENDがあるキャラもいます。
ただ…まれにバグが発生します。作品としてすごく良いだけに痛いですね。
突然止まって電源を切らざるを得なくなります(涙)
クイックセーブだけでなくセーブもこまめにしないと最初からやる羽目になるので注意しましょう。
※バグはPS2版で起こりました。PSP版では全√でなかったです。

 前述しましたが流血表現や死ネタが多く含まれるので、悲恋やBAD ENDが苦手な人は
気をつけてください。
甘い部分はありますが、学園モノのような朗らかな恋愛要素はないと思ったほうがいいです。
全体的に年齢層が高いこともあり恋愛部分は大人っぽいですかね。
サブキャラもかっこいいのですが、サブキャラ√等はありませんでした。

 戦闘シーンはありますが、実際にアクションはなく剣筋や効果音、暗転などの演出のみになります。
抜刀の立ち絵や振動はありますがやっぱり限界が…。
せっかく刀を持ってるんだから戦う機能あったらよかったなぁと感じました。
主人公は剣を腰に差しているものの、剣術の実力そこまで高くなく守られる系です。
その割に一緒についていこうとしたり、敵の前に飛び出したりするため邪魔感がありました。
文章の問題でしょうが、もう少し控えめな行動をとるように書いて欲しかったです。

まとめ:(自分の中で)近年発売されたものの中で最優秀作品だと思います。
本作でストーリーは完結していますが、本編の補填として随想録、
本編以前のストーリーとして黎明録が続編化されています。
作品全体としても個々のキャラクターだけ見ても好きになれる作品です。
小説や漫画、アニメ、舞台化もされていますが、原点は本作なので
薄桜鬼を1から知りたい、楽しみたい方は是非ゲームからのプレイをオススメします。

☆参考までに
 私はPS2版→PSP版でプレイしました。本編は全く同じでしたが、
PSP版では追加要素として、雑誌Girl's Styleで紹介された小説とスチルを見ることができます。
小説は音声付きでした。本編後のおまけとして読むと情景が思い浮かび余韻に浸れます。
スチルはガルスタではざっくり塗られてた絵がCG塗りになっています。
個人的にガルスタ調の絵も見たかったのですが…。
あとPS2とPSPでは画面の比率が違うため、立ち絵では背の高い原田さんと沖田さんは
毛先が少しちょん切れてました(笑)
バグを考慮すると、据置き機ならPS3版がオススメ!本編と随想録がセットになっており、
立ち絵に口パク、目パチの他に呼吸による胸の上下などが付きます。
ポータブル機なら最新のPSVita版が画質が一番綺麗みたいです。
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