源狼 GENROH


←オリジナルサウンドトラック♪オススメ

基本情報
発売日 2012/8/30
ジャンル 女性向け時代恋愛AVG
発売元 オトメイト
対象 CERO:B(12才以上対象)
ハード PSP
作画 中村龍徳
出演 立花慎之介、津田健次郎、松岡禎丞、
三木眞一郎、鈴木裕斗、子安武人、他

パラメータ
ストーリー
グラフィック
システム
ボリューム
難易度
キャラクター
糖度
手間・面倒くささ


 『二世の契り』スタッフの新作。
二世は本編、FDとやってきたので、前作より成長したなぁと思います(笑)
前作との関連は無いですが、雰囲気はやっぱり似てますね。

 今作は絵とエフェクトと音楽が◎!
おそらく音楽は今までプレイしたゲームの中でもトップレベルだと思います!!
サウンドトラックが出ていたので、思わずそちらも購入してしまいました。
ジャケットの義経さんがまた作品の雰囲気に合っていていいですね(*´Д`)

 主人公は奥州一の大商人の末裔で、義経など攻略キャラ達とは立場的な付き合いから、
なんとなく仲良くなり(笑)一緒に遊んだり、旅行したりします。
ストーリーの前半部分は、奥州でのまったりとした生活がメインですが、
後半では源平合戦を中心とした展開になり、一気にシリアスになります。
前半後半でギャップが大きく、まさに平家物語らしい栄枯盛衰を作りになってますね。
主人公と義経達の関係は徐々に進行するものの、戦が激しすぎて甘い展開に
なってる場合じゃないというか…HAPPY ENDはささやかな幸せっていう感じ←

 今作は全キャラBAD ENDがあるのですが、BADこそ一番の見所ではないかと思います!!
余韻に浸るだけで涙出てきます…多分今までで見たBAD ENDの中で一番泣きました。
この作品は、死後の世界にこそ極楽浄土があるという考えのあった時代が舞台なので、
BADの方が真のHAPPY ENDのような気がします←すごく個人的な意見ですが。
特に忠信、継信、弁慶さんのBAD ENDは特に泣きました(´;ω;`)

 システム面では、桜吹雪や木漏れ日などのエフェクト、設定画面の演出、
吹出し式の縦書きのセリフなど、作品の雰囲気に合わせ細やかなところまで凝ってます。
若干読み込みが遅い気もしましたが、データをインストールしたら幾分か軽減されました。
名前とか題字の文字が達筆すぎて少し読み辛かったです(笑)
おまけの交易物語で、サブキャラもチラッと出てくるのが嬉しかったです。

 さて肝心のストーリーですが、全体を通して設定を生かしきれてない感があります。
原作がしっかりしている分、ストーリーはかなり長め。
選択肢も少ないので読み物げーむとしてプレイしましょう。
前半の流れは良いのですが、物語後半で話が駆け足になってしまっています。
後半での主人公の商人という設定が無視した無茶な行動は凄まじかったです。
千鳥に商いを全て丸投げって…むしろ千鳥を攻略したかったです(爆)
素敵なサブキャラも多いですが、もう少し削ってコンパクトに作って欲しかったですね。

 立ち絵とスチルは前作より格段に良くなりました。中村さんの絵はやっぱり素敵です!
立ち絵は目パチ口パクがあり、右下に主人公の立ち絵も付きます。
今作の主人公は攻略キャラに対しかなり幼いので、最初はみんなの妹ポジションです。
年月とともに成長する主人公を描いたと設定にはありましたが、
思考も見た目も最後まで今ひとつ幼いままでした。
主人公の立ち絵は物語が進む中で若干変化しますが、
どちらかというと攻略キャラの立ち絵に変化が欲しかったです。
名前はデフォルトにしておくと呼んでくれます。

 …愛ゆえに辛口コメント多かったですが、シリアスで切ないお話は大好きなので
個人的にはすごく好きな作品になりました。
全体的にもう少し甘い展開が欲しかったですか、END後の妄想で補います←
予約・限定特典ドラマCDはコミカルで面白いですよ!
今ひとつ萌えポイントを掴みきれてないところで、良作になりそこねた作品だと思います。
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